新型コロナウィルス クラスター発生を経験し感じた事
個人事務所 Revenue increase(レベニュー インクリース)代表 森中 洋です。
大阪府茨木市にて介護業界専門の稼働率向上/人材確保/人材育成/経営改善/のコンサルを生業としております
介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、サ高住、訪問介護、訪問看護どのサービス種別でも対応しております。(現在は大阪と奈良、兵庫にてコンサル、顧問活動の計5件)
お読み頂いた方に少しでも有益な情報を伝えたくブログを書かせて頂いております。
本日は題名のとおりです。
「新型コロナウィルス クラスター発生を経験し感じた事」
現在、私がコンサルでかかわっている2法人、2つの施設で大きな規模のクラスターが発生しております。
1つの施設は終息に向かっております。
またもう1つの施設は今まさに戦っているところでございます。
このような内容を記事にする事は心苦しい想いもありましたが、介護事業所での新型コロナのクラスター
に関する詳細な内容など、ニュースなどではあまり取り上げられない現状があります。
今後も感染は防ぐ事は難しいでしょう。
ただ、クラスターを起こさない事は、介護職員、その他の職員、皆様の力で防ぐ事はできます。
介護業界専門のコンサルタントとして、新型コロナウィルスのクラスターが発生した施設で
現場に入りこんで感染対策を行い感じた事、感染後の財務のたてなおしや、介護職員、その他の職員の皆様の
補償(公的補償・施設が独自に行う補償)の組み立てなど、とりとめもない文面になりますが
記事にさせて頂きます。
※今回は挿絵などはなく記事のみにさせて頂きます。
「現場に入りこんで感染対策を行い感じた事」
まずは、介護施設で働く介護職員、その他の職員と医療機関で働いている医療従事者との
意識の差が非常に大きいと感じました。
新型コロナウィルスは「目・鼻・口」からしか感染しません。
自身の菌の付着している手から感染する事がほとんどです。
マスク、フェイスシールド、ゴム手袋はもちろんの事、1ケア1プッシュでアルコール消毒をしているかどうかも非常に重要になります。
上記だけではありません。
ゾーニングの理解もここまで差があるのか?と感じました。
どこがレッドゾーンで、どこがグリーンゾーンなのか?
そこの理解も日々陽性者がでると状況共有がしずらいのです。
しらずしらずに陽性者をグリーンゾーンに誘導したりなどもありました。
そこの混乱も現場にいて感じました。
情報共有が出来ない現象も起こってました。
感染対策をいくら講じても、介護職員やその他の職員の中でも理解の差が生まれます。
特にリーダー職が新型コロナウィルスの陽性になり離脱する事になれば、指揮命令系統に
支障が生じてしまい、さらに伝達や周知がしづらくなります。
特に箱物の介護施設は夜勤や日勤、早出、遅出などの勤務があり、対面での周知がしづらい環境も
あります。こういった要因で理解に大きな差が生まれ、間違った感染対策が行われ、感染が拡大する状況が起こってます。
職員が陽性になり離脱者が多数生まれ、勤務が組めなくなる現象も起きております。
陽性になれば最低でも10日間は勤務が出来なくなります。
複数の職員が陽性になれば、その期間の勤務が出来ず、まずは夜勤をどう回すのか?そこが非常に問題になります。
少ない人数の職員で回す工夫、同一法人の他事業を閉めて、応援にまわすケースなど
様々な工夫をしなければなりません。
それは大きな法人が出来るスケールメリットです。
小さな法人では困難です。
公的機関への応援要請も不可です。
やはり公的機関も厳しいんだと思います。
どう人員を確保するかが課題になると感じました。
本当に陽性者が陽性者を見るという現状が起きてもおかしくない状況でした。
高齢者施設から、病院に入院する事が出来ない状況も感じました。
保健所に入院できる病院を探してほしいと情報提供をし、入院予約にエントリーしても進まない現状でした。
これだけ感染者が増加すれば、入院のベットなども空きがなく、利用者様の中から陽性者が出て
も入院が出来ない。当たりまえですよね。
施設で治療をしなければならない状況。それがどれだけ怖い事か・・・・
利用者様の家族様の立場になればわかりますよね。
医療機関ではない介護施設が利用者様の「命」を守る。
現場の職員の皆様の精神的な負担は本当に大きかったと思います。
保健所に提出する資料作成が非常に大変と感じました。
またPCR検査で陽性判明を起算日にするのか?抗原検査陽性判明を起算日にするのか?
症状が出た日なのか?そのあたりもかなり不明瞭にてわかりずらいと感じる事が多々ありました。
事務所の人員がいるなら役割分担でできますが、事務所の人員が少ないなら保健所の書類に関して
かなりの負担があると思います。
「介護職員、その他の職員の皆様の補償(公的補償・施設が独自に行う補償)の組み立て」
新型コロナ陽性になれば最低でも10日間の療養が義務づけられております。
その休みをどう処理するのか?
公的補償である、傷病手当を使用するのか?
休業補償給付を利用するのか?
また独自の補償を行うのかが職員の皆様は気になると思います。
介護職員、その他の職員の皆様も新型コロナにかかりたかったわけではありません。
補償の仕方を考えなければ職員の退職などにも結び付く可能性もあります。
傷病手当は6割支給、休業補償給付は8割支給、有給は10割支給。
ただし、傷病手当も休業補償給付も申請から入金までは1ヵ月半から2ヵ月はかかる。
しかも申請が大変。顧問で社会保険労務士の先生がついていれば、委託で申請手続きなど
してもらえるが、小さい法人であれば自身でしなければならない。
その作業たるや・・・
参考例ですが、クラスターが起きた1つの法人ではかなり手厚い独自補償も実施しました。
例)
コロナ陽性者が10日間休んだ場合2パターン。
➀「傷病手当+給与補償1日3000円」
②「休業補償給付+給与補償1日3000円」
➂有給使用
この3点を職員に選択してもらいました。
例)
通所リハビリテーションを休業した際のパート職員に対する補償
休業補償として出勤日に関しては8割の給与補償
例)
レッドゾーンで勤務して頂いた職員に対する特別手当
➀社会保険加入者には1日5,000円支給
②雇用保険加入者には1日3,000円支給
➂保険未加入者には1日2,000円支給
※1日何時間勤務など時間で管理すると労務管理する者の負担が増えるので
労働条件通知書の勤務時間をベースとして計算が楽な方法をとりました。
新型コロナウィルスによるクラスターが発生が原因の介護職員、その他の職員の離職は何が
なんでも避けたかったので、かなり手厚い対応をした法人の例になります。
参考にしていただければと思います。
「感染後の財務のたてなおし」
ここ最近、介護施設のクラスターが取り上げられていますが、そこまでです。
終息後の立て直しまでを取り上げて頂く事がほとんどない状況です。
家に帰ってまでが遠足
小さい頃そんな言葉をよく聞きました。
まさに新型コロナのクラスター終息とは元の財務状況になって、初めて終息だと思います。
通所介護(デイサービス)や通所リハビリテーションが止まればそれだけ売り上げが減る。
長く事業が止まればお客様離れにつながる。
また様々な手当や、補償、感染物品により経費の増大など様々な部分にお金がかかります。
もちろん風評被害もあります。
クラスターが起きれば、感染対策に不安がある介護施設というレッテルを貼られるかもしれません。
新型コロナのクラスターが終息してからも、その信用を取り戻すために様々な施策を講じでいき
元の財務状況にもどさなければなりません。
なくした売り上げを補填するような公的補償は今のところないのが現状です。
新型コロナウイルスとの闘いに勝っても、そのあと休む事なく財務のたてなおしの闘いが始まるんです。
とりとめのない内容を長々書きました。
私は今も新型コロナウィルスのクラスターが起こった介護施設で様々な事でサポートしております。
本当に現場の介護職員、その他の職員は大変です。
誰一人手を抜いて働いている者はおりません。
日々、本気で戦っております。
ニュースで取り上げられる断片的な内容では伝わらない、本当の苦しさ、つらさ、悲しさ、苦しさは
経験した者でなければわかりません。
この記事ではまだまだ書ききれません。
ただ、少しでもつたわれば良いと思い書きました。
短時間で書きましたので、誤字脱字があるかもしれませんがご容赦下さい。
では、現場に戻ります!!
また近日中に経緯を詳しく書ければと思います。
引き続きよろしくお願い致します!!
介護老人保健施設へのコンサルティング、デイサービスへのコンサルティング
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